2020年05月21日
知られていない腰痛体操 前編
今回は、多くの方が一生に一度は経験すると言われる腰痛についてです。
過去の厚生労働省の調査で日本人で腰痛に悩まされている人は約2800万人程おり、人口に換算すると4人に1人が腰痛を患っている計算になります。
おそらくお読み頂いている皆様も腰痛を経験された事のある方は少なく無いはずです。
そんな腰痛に対して昨今、テレビやインターネットなど様々な媒体で腰痛体操が紹介されています。こういった豊富な情報によって腰痛には筋肉をつける事が有効で、特に腹筋背筋は必須というのは多くの方が周知の事です。
今回は腹筋背筋の中でも『インナーマッスル』にフォーカスした運動です。インナーマッスルという表現には些か議論があるのですが多く方に理解して頂き易いようにこの表現を用いることとます。
インナーマッスルとは身体の深層にあり、関節を可動させる大きな筋肉(いわゆるアウターマッスル)に比べ繊細な動作を担当します。体幹の場合、姿勢の保持や呼吸の補助といった事が役割です。
腰痛には様々な種類が存在しますが、すべり症は脊柱の不安定性が痛みの原因となり、他にも分離症、椎間板症、椎間関節性腰痛などインナーマッスルの強化により脊柱の安定性を得る事で改善が期待される腰痛は多くあります。
また、このインナーマッスルは上記の通り脊柱を大きく可動させずに運動する事ができる為、今現在ある腰痛に対して更なる負担をかけずに行う事ができ、全ての痛みが消える一定程度前から取り組む事を推奨します。場合によっては、この運動自体が今の痛みを軽減させる一助となる事あるかもしれません。
次回、実際に姿勢と呼吸を使ったインナーマッスル運動をご紹介します。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事を書いた人
あさの接骨院 院長 浅野剛史
あさの接骨院の院長の浅野剛史です。令和2年4月、春日部市上蛭田に当院を開設させて頂きました。
厚生労働省が認定する国家資格である柔道整復師の資格(接骨院の開院にあたり、必須の資格です)を持ち、約10年間、整形外科クリニックに勤務した後、独立開業に至りました。
医学的根拠のある施術方針をご提案して、地域の皆様の健康に貢献していきたいと思っております。